株)MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIO 代表取締役黒川未来夫です。
今回は皆様のお力添えを頂きたく、購入型のクラウドファンディングをお知らせしたいと思います。
「CAPSULE HOUSE-K」修繕プロジェクト
株)MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIOでは、2019年より長野県北佐久郡御代田町に建られた黒川紀章による設計のメタボリズム建築「CAPSULE HOUSE-K」の公開に向けて準備をしています。
その資金の一部をぜひ皆様にご協力お願いしたいのです。
この購入型クラウドファンディングの主催は株)MIRAI KUROKAWA DESIGN STUDIOです。
まずはこちらの建物について少し説明させて下さい。
建築家、デザイナー、評論家達により結成されたグループであるメタボリスト(浅田孝、菊竹清訓、黒川紀章、大高正人、栄久庵憲司、粟津潔、槇文彦、川添登)らは1960年に日本で開催された世界デザイン会議で都市の新陳代謝を提案する「メタボリズム/1960-都市への提言」を発表しました。
「CAPSULE HOUSE-K」はこの一員であった黒川紀章により1972年に設計された建物です。
東京、銀座に現存する中銀カプセルタワービルと同じカプセルモジュールを使用した戸建住宅です。どちらも将来のカプセル交換をコンセプトに新陳代謝をする建物として設計され、数少ないメタボリズム建築の一つとなっています。
現存するメタボリズム建築も長い年月のなかで社会情勢の変化や用途の変更などにより既に解体されていたり、存続が危うくなっているものが多いです。「CAPSULE HOUSE-K」が現在まで残ることが出来ているのは設計者と施主、地主が同じであった事、規模が小さかった事、周囲の開発等が無かった事があげられます。ひっそりとした山間のなかで人目につかず長い年月を過ごして来ました。
修繕後について
企業研修を含め研究者、学生、建物に興味のある一般の方に向けた研修及び宿泊施設としての利用が可能となります。
数少ないメタボリズム建築の一つであるこの建物を将来のカプセル交換を含め長く後世に残せるよう、御支援を頂いている方々、各関係者様のご協力を得ながら進めて参ります。
現在の状況
2019年に弊社代表 黒川未来夫が建物と土地を取得しました。
2020年の改修で建物本体と内装の修繕はほぼ完了させました。あとは設備、備品等を揃え2021年5月より公開、6月に民泊を含めた事業開始を予定しています。
集めた資金の用途
- 建物内部の設備(特に空調設備系の新調)、備品の購入(家具、家電、食器など)。
- その他民泊事業を始める為の諸経費。
期間
このクラウドファンディングの期間は本日より2ヶ月(3/22〜5/23)です。
建物を後世に残すべく始めたこの保存活動に是非皆様のご協力をよろしくお願いします。
見学会と宿泊予約について
クラウドファンディングのリターンの一つとして内覧見学会を設定しています。(現地までの交通費は自費)日時は5月中旬の休日を予定しています。
宿泊予約につきましてもクラウドファンディングご支援の方を優先し、一般向け募集はクラウドファンディング終了後より行います。 いずれにしても、こちらのサイトにてその都度告知を出します。
購入型クラウドファンディング提供商品について
1. 1970年美術出版社発行「黒川紀章の作品」

レコード・ポスター付 初版
大きさ 38cm×27cm×2.5cm
ポスター B1
レコード シングル盤 33回転 A面のみ
デザイン 粟津潔
音楽製作 一柳慧
¥82,500(税抜価格¥75,000)
こちらはニューヨーク近代美術館MOMAにも収蔵されている書籍です。
大阪EXPO1970の開催年に出版されました。
建設中のEXPOパビリオンや1970年以前の黒川作品、メタボリズムコンセプトなどが掲載されています。
黒川紀章のメタボリズムのイメージを粟津清によるデザイン・レイアウトで構成しています。
およそ50年もの間、当時の箱の中で保管されていました。現存するどの同じ書籍より状態は良いはずです。
2. 勉誠出版発行「黒川紀章 著作集 」18冊セット 2006年初版

外箱大きさ、およそ57cm×26cm×18cm
一冊の大きさ A5 厚みはおよそ2cm
¥104,500(税抜価格¥95,000)
著者の黒川は設計と同じくらいその人生を執筆に割きました。亡くなる前年に集大成としてそれ迄に発表した主な著作に加筆し全集としたものになります。既に絶版となり入手が難しい幾つかの著作もこちらで読むことができます。商品は未開封の状態ですが外箱は段ボール製で多少の傷や凹みがある場合があります。
3. 黒川紀章 美術館リトグラフ版画

サイズ B1
¥36,300(税抜価格¥33,000)
1990年代初頭に黒川紀章が制作したリトグラフ版画になります。
自らが設計をした内外の美術館のアクソメ図面をベースに作画しています。
「小松市立本陣記念美術館」 設計1989年
「ルーバン・ラ・ ヌーブ美術館」設計1993年(未完成)
「名古屋市美術館」 設計1984年
「和歌山県立近代美術館・博物館」設計1991年
「広島市現代美術館」 設計1985年
「埼玉県立近代美術館」 設計1979年
「白瀬南極探検隊記念館」 設計1988年
上記の3種からお選び出来ます。
書籍の商品は現在の通常価格と同じに設定しています。
版画商品につきましては今回のみの特別価格としています。
いずれもデッドストックとして倉庫保管されていたものになります。多少の色褪せ、傷みがある場合がありますが、これまで検品以外で開いていません。特に1.の「黒川紀章の作品」はヴィンテージ本としても貴重な物になっています。
リターン
商品は入金確認後、速やかに発送させて頂きます。(リトグラフ版画のみ4月ご支援分は5月上旬発送、それ以降は直ぐの発送になります。)
「CAPSULE HOUSE-K」プロジェクト支援者として建物の外構に着ける銘板にお名前を入れさせて頂きます。
(個人名、会社・団体名 どちらも可)「CAPSULE HOUSE-K」宿泊費用の割引。
「黒川紀章の作品」ご購入の場合:宿泊費用から¥75,000-割引
「黒川紀章著作集 」ご購入の場合:宿泊費用から¥95,000-割引
「リトグラフ」ご購入の場合:宿泊費用から¥33,000-割引
宿泊費用は一棟貸一泊18万円の予定、連泊割引あり。
清掃費別途。
宿泊7名程度迄。
CAPSULE HOUSE-K 内覧見学会
クラウドファンディング参加して頂いた方向けに内覧見学会を開催します。
時期:5月中旬前後に数日間 (日程調整中)
同伴者1名可
※コロナ禍という事もあり、一度に入る人数の制限をします。宿泊予約開始時に本クラウドファンディングご支援の方を優先します。ご支援の方々に一般予約開始より早く予約情報をご案内します。クラウドファンディングの終了後から一般向け宿泊予約を始めます。
リターン権利の譲渡は出来ません。
宿泊費用の割引について、複数ご購入の場合、一点につき一泊の適用になります。
適用期間は初年度2021年は6月〜11月の適用予定、2022年以降は4月末〜11月末(冬季閉鎖の為)、期間は積雪などの天候により変更する場合があります。
建物保全には万全を期しますが、天災などやむなき事情によりプロジェクトが中断もしくは終了せざるを得ない場合は権利が消失する事があります。
お申し込みについて
ご協力、ご賛同いただける場合は、以下のメールフォームよりお願いいたします。
通常1~2営業日以内に振込口座を記載して返信いたしますが、3日以上返信がない場合はお手数ですが再度ご連絡下さい。
お振込み確認後、速やかに商品を発送いたします。