CAPUSULE HOUSE-Kは宿泊営業を始めました。

1970年代のメタボリズム思想を背景に建築家黒川紀章によって生まれたこの建物は軽井沢からも近い山間にひっそりと建っています。およそ50年の間、人知れず存在してきました。

この建物は、一本のコアの中に二層の部屋そして交換可能な四つのカプセルが取付けられています。この空間を皆様にゆっくりとした時間の中で体感して頂きたく、この様な公開をさせて頂きました。

高級ホテルの様な細やかなサービス等はありませんが、キッチンでは自炊も可能で茶室で小さな席を楽しむことも出来ます。

内装は、出来るだけオリジナルの状態を維持し家具等は当時のもの、そして設計者である黒川が私物として使用していたものも併せて置いています。そして図書コーナーに於いては黒川の著書も読むことが出来ます。

この建物の周囲には山と自然があるだけで何もありません。
ご家族や気心の知れたご友人、大切な方とこの建物に流れる静かな時間の中で自然や都会、個人の在り方など想いに耽っていただけたらと思います。

皆さまのご来訪をお待ちしています。

黒川未来夫